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2019

【四年生引退ブログ 主将 久保田壮一】

「準備」



自分がどの様な主将としてチームを成長させていくべきか、ずっと明確な答えを求めてました。


昨年、実力もラクロスIQも高かった先輩達でさえ叶えられなかった「一部昇格」


実力も実績もない自分が主将になることで、果たして達成できるのだろうか?ましてや昨年より強いチームにできるのか?



お世辞にも「できる」とは言えませんでした。



意識的に他の部活の人達に運営方法を聞く日々。

気づいたのは、根本的な体育会としての弱さでした。



「一部昇格」を掲げるのは良いけれど、達成する為の土台が出来ているのか?


明確なチームの仕事割、トレーニングやストレッチを教えてくれるトレーナー、スカウティングの細かさ…


他の部の取り組みに驚かされることが多く、上智がいかに発展途上であったのか、痛感しました。


そこからはとにかく情報収集に力を入れました。拓実さんや潮さん、大石と他大学のコーチの方々に話を聞くことができた時間は貴重でした。


個人的にも、他のコーチの方や他大学の元主将の方々にアドバイスを求めに行ったりと、今の上智にないものがあれば何でも取り入れるつもりでした。


みんなが気づかない様な細かな事から、大きな事まで多くのことを実行してきたつもりだったけれど、どのラインに達すればチームが成長したと言えるのか?

何をもってそれらの取り組みが試合に活きたと言えるのか?


そんな線引きも出来ない中で、手取り足取りやっている時間は本当に辛かったです。



特に上南戦で敗北した時。



1年間の前半の成果を発揮する場であったはずなのに、負けたことで「リーグ戦まであと1ヶ月しかない」という焦りが生まれたし、自分がやってきたことを唯一証明できる試合という場で、結果を出せなかったのは予想以上にこたえました。


夏合宿でもそれは続きました。

3試合組んで0勝。


リーグ戦前の最終調整とは思えない試合が続き、焦りが生まれ、選手の顔にも苛立ちが見えました。


夏合宿から2週間もない期間の中で修正して、リーグ戦に万全の状態で臨めるのか本当に不安でした。


そんな自分にとって、自分達の可能性に気づくことが出来た初戦は、個人としてもチームとしても本当に大きかったです。


夏合宿でDF陣がこれ以上ないくらい悩んで、夜中まで話していたのは知っていたし、たくみさんも夏合宿から帰った後、長い時間自分との電話に付き合ってくださいました。


それらの話し込んだ時間が、今までの自分の細かな取り組みが、試合に繋がったんじゃないかと、そう思いたいけれど、未だにその確証を得る事は出来ないし、引退しても分からない事だと思います。


でもリーグ戦を戦っていて、実力そのものだけが試合に出るわけではないと、心から思いました。



要は何が言いたいかというと、


試合の為の何気ない「準備」一つ一つや、試合の為に掛ける些細な「時間」の積み重ね、絶対量が


いかに重要なのか、という事です。


壁当て・ストレッチ・道具の手入れなど個人的なことから、チームの雰囲気作りまで、全部準備です。


毎日の練習時間だけじゃ、ミーティングの時間だけじゃ、絶対調整できていない事あります。


みんなが本気で最後の試合の為に「準備」して、「時間」を積み重ねれば絶対に勝てます。保証します。



青学を圧倒できる60分にする為に、目の前にある最後の期間くらい、全部犠牲にしましょう。



ちなみに「準備」関連で、サッカーの岡田監督の言葉に影響されたことがあります。


台風の影響で延期になり、試合までの感覚が掴みづらくなった今だからこそ、この文章を読んで欲しいです。

 


「勝負の鉄則に『無駄な考えや無駄な行動を省く』ということがあります。


考えてもしょうがないことを考えてもしょうがない。

負けたらどうしよう。負けてから考えろ。

ミスしたらどうしよう。ミスしてから考えたらいい。


『余計なことを考えて今できない、なんて冗談じゃない』と言います。


できることは足元にある。

今できること以外にない。


それをやらないと、目標なんか達成できないんです。」



今、試合に出る選手一人一人ができることは何でしょうか。


目の前の練習1つ1つに集中すること、壁当て、ストレッチ、道具の手入れ、試合のイメージ、スカウティングの確認…


あらゆる面で試合当日までベストを尽くすことです。


ベストです。98%ではなく、100%の準備をして下さい。




4年生へ


主将である自分が、真面目な4年生をどう使うか(悪い言い方になってしまいますが)が今年勝てるか勝てないか、大きく分ける鍵になることは分かってました。


それなりに皆んなに役割を与えていこうと考えてきたけれど、リーグ戦の結果から見て、自分はまだまだでした。


もっと環境を用意するべきだったし、個人面談してでも意見を汲み取るべきでした。


でも細かな所を見れば皆んながチームを勝たせたい、と思って発言したり、あえてふざけたりしていたことも分かっていました。


そんな同期に甘えていた自分もどこかいたと思います。本当にありがとう。


4年間多くのことを犠牲にしてきたけれど、皆んなと練習した時間に取って代われるものなど、そう多くないはず。


最後はしっかり、結果で示せる4年でいましょう。





今年のリーグ戦では多く出場機会を貰っているのにも関わらず、僅か1得点。


主将として、何よりOFMFとして点を取りにいきたい。


でもそれ以上に、とにかくこのチームで勝ちたい想いが強いです。


その為なら泥臭くグラボを拾うし、これまでの試合以上に走ります。



リーグ最終戦、勝つのと負けるのとじゃ全然違います。



終始圧倒しましょう。


そして、1部へいきましょう。



VITAL


19年度 上智大学男子ラクロス部 主将 

久保田壮一



コメント
名前

内容


90-5131 DF #34 オーカツ
2019-11-02 16:48:48

久保田君 1年間お疲れ様でした!
学習院戦しか観に行けてないけど、熱い試合を見せてもらいました。
来年はもっと元気に応援します!
貴君も社会人1年生?で大変だと思いますが、一緒に応援しましょう!

1年間ありがとうございました!