プロメルカリディーラーの、かいとから回ってきました。
4年#23 MFの吉澤航希です。
平素より、上智大学男子ラクロス部に多大なるご支援・ご声援を賜り、誠にありがとうございます。
日々の活動が成り立っているのは、OBOGの皆さまをはじめ、コーチ陣、保護者の方々、そして応援してくださるすべての方々のお力添えのおかげです。
この場をお借りして、改めて心より感謝申し上げます。
このブログでは、自分の4年間のラクロスを振り返りつつ、その時の思いを書いています。
引退ともなると、どうしても少し痛い文章になってしまうので、どうせならと思い全力でそっちに舵を切らせてもらいました。
拙い文章ですが、誰かの参考になれば幸いです。
時は2022年4月。
何の気なしに行ったラクロス部の新歓で、かっこいい先輩たちの姿に憧れ、そして何かと新しいことに興味が向いてしまう自分はその時隣にいたそうと一緒に入部を決めた。
しかし大学生活の自由さに浮かれ、周りほどラクロスへの熱は長く続かなかった。
めちゃくちゃ遅刻はするし自主練はしないし、たまたまダッチがうまかったので、それに甘んじて自分はラクロスのセンスがあると勘違いをして、パスやショットなど下手なところから目を背けていた。
本当に最低な部員だったと思います。
そのまま2年生になっても、苦手は苦手のまま。
リーグ戦には出させてもらえたものの、理科大戦でショットフィーバーを繰り広げるが全く点が入らないなど、戦力外のまま終わりました。
そして3部降格。
本当にあっけなかった。まさか落ちるとは思っていなかった。
自分たちにとって当たり前であった2部という景色は一瞬にして目の前から消えました。
一番印象的だったのが、試合にでていない後輩たちが誰よりも悔しそうに泣いていたところ。
この時に思った。
「自分たちは、先輩たちに2部という環境を当たり前のようにもらっていた。
だからこそ、今度はそれを後輩たちに必ず返さなければならない。」
その時に、心のどこかでラクロスの火がついた気がします。
それからは、自主練も筋トレも欠かさず、苦手なことにも正面から向き合った。
気づけば、生活の中心はいつの間にかラクロスになっていた。
そして3年生。
運よく努力が実を結び、スプリングカップで7得点とって優勝した。上理戦で注目選手にも選ばれた。着実に上手くなり、結果も残し、めちゃくちゃラクロスが楽しかった。
でも、そんな夢のような時間は長くは続かなかった。
リーグ戦に入ると、思うように調子が出せず、チームは3部残留。
気づけば、偉大な4年生に頼りきりのまま、何もできない自分がいた。
4年。ラストイヤー。
「4年生として」
この言葉がいつの間にか呪文のように頭の中を巡るようになっていた。
ラクロスは、ほとんどの人が大学から始める。だからこそ、学年が上がるごとに経験や技術の差がはっきり出る。
単純に1年生に比べて、4年生は4倍の時間をこの競技に費やしている。
その4年という重みは、想像以上に大きい。
1、2年生のころは、この言葉の意味を深く考えたことはなかった。
けれど、昨シーズンの4年生を見て、初めてその本当の意味を知った気がする。
4年生がチームを守る。4年生が点を取る。4年生が勝たせる。
上智ラクロス部にも、そんな「4年生がチームを引っ張る」という文化が、確かに根付いていたと思う。
正直、3年生までは、その空気に甘えていた。
それほど、あの人たちは偉大な存在だった。
だからこそ自分も、前シーズンの4年生のように仲間を引っ張れる存在になりたい。
そう思っていた。
しかし転機は突然やってきた。
2025年3月2日。
鹿島の生き生きとした木々と、澄みきった空気に包まれながら、私はひとり空を見上げていた。
芝生の匂いがやけに濃く感じられ、時間だけがゆっくり流れていく。
夢の中にいるようだった。
耳の奥で、誰かの笛の音が鳴っている。いやな音。
声もする。仲間の声か、相手の声か、それすらも霞んでいた。
うるさい、と思った。だけど、身体は動かない。
気づけば、試合は止まっていた。
相手のクロスが、うしろから頭に当たったらしい。
脳震盪。
それから、世界が音を失った。
朝が来ても、心は夜のままだった。
グラウンドの匂いも、砂の音も、風も、何も感じなかった。
ただ、時間だけが過ぎていった。
半年間、世界はモノクロのままだった。
思うようには治らず、長期離脱となった。
グラウンドから離れ、リハビリばかりの日々。
この間、チームに何も貢献できなくて本当に申し訳なかったです。
シーズンも終盤に入ってきて、「4年生として」という言葉が、日に日に重くのしかかってきた。
同期がチームを引っ張る姿を見るたびに、自分の無力さを痛感した。
治らない頭の痛みと、焦り。
このまま終わってしまうのかという不安が、ずっと頭の奥にあった。
そして迎えた最後のリーグ戦
埼玉、塾高と2連敗した。
最上級生として戦う同期や、本来なら支えられる立場のはずなのに責任を背負ってグラウンドに立つ後輩たち。
自分はグラウンドに立つことも、ユニフォームを着ることもできなかった。
ただ、大きい数字をグラウンドに向けて不均一な時計になっているだけだった。
本当に情けなかった。悔しかった。
それでも、このままでは終われないと思った。
「チームのために、自分にできることは何か。」
4年生としての最後の答えを探すように、考え続けた。
選手としてプレーできないなら、別の形でチームに貢献しようかとも思った。
けれど、たとえ怪我を抱えていても、自分が戦う姿を見せること、そしてグラウンドで結果を残すことが、自分ができる4年生としての最後の役割なんじゃないかと思った。
それから、リハビリの段階を何段階も飛ばして、無理やり体を動かした。
なんとかグラウンドに戻り、練習に入った。
怖かった。
再び頭に衝撃をもらえば、過度に負荷がかかれば、もう戻れないかもしれない。
それでも、逃げたくなかった。
グラウンドに戻ること。それが、最後の責任だと思った。
そして学芸戦、国士舘戦。なんとか出場はできた。
ただ、最上級生としての姿も、結果も見せられなかった。
それでも、チームと共にグラウンドに立てたことが、何よりも嬉しかった。
まだまだやれることはある。
やすの言葉を借りるなら、
「この4年間培ってきたものを、証明したい」
そして、次の日曜日に最後の試合を迎える。
4年生として、上智ラクロス部の一員として、この4年間で積み重ねたすべてを、グラウンドに置いていきます。
思い描いていたような4年生にはなれなかったけど、
それでも終わったあと、胸を張ってそう言えるようにしたい。
「俺は、上智ラクロス部の4年生だった」と。
最後に感謝パートです。
ここで書かなかったら一生言わない気がするので、恥を忍んで書きたいと思います。
まずは両親へ
いつも当たり前のようにご飯を食べ、学校に行き、遊び、そしてスポーツをする環境を整えてくれてありがとう。
高校、大学と2度の大怪我をして、そのたびに心配をかけさせてしまいました。
それでも試合に出たい、部活を続けたいと言う思いを、ずっと支えてくれて本当に感謝しています。
残り1試合、少しでも成長した姿を見せられたら本望です。
コーチの皆様へ
ラクロスのスキルや戦術だけでなく、競技に向き合う姿勢まで教えていただきました。現役で活躍されている方々と共にプレーできたことは、とても貴重な経験でした。
心から感謝申し上げます。
1年生へ
君たちは、才能の原石です。と言いたいところだけど、4年間なんて本当にあっという間です。
だからこそ、今、磨けるうちにとことん磨いてください。いつ何があるかわからないので
短い時間だったけど、ありがとう!
MG, TRのみんなへ
いつも様々な形でサポートしてくれてありがとう。
集合前からグラメをしてくれたり、ビデオのアップや分析、審判、テーピング、怪我の処置。
自分たちが見えていないところでも、たくさん支えてくれました。
当たり前のようにラクロスができる環境を整えてくれて、本当にありがとう。
OB係へ
社会人スキルゼロの自分に、たくさんのことを学ばせてもらいました。
1年生の時、まなかさんとZoomで初めましてをしたかと思えば、いきなり怒られたことを今でも覚えております。とてもアメリカンな方だなと思いました。(そのスピリットは、今もそうが受け継いでいます)
たいちゃんこと太一さんは、尼崎を絵に描いたような人間で、厳しいご指導を何度もいただきました。が、とても面倒見のいい人で、たくさん助けてもらいました。またファイヤーショーを見せてください!
後輩たちは俺とそうの気まぐれにいつも振り回してしまって申し訳ない。
OB係の繁忙期はとても大変だと思いますが、みんななら乗り越えられると信じています。頑張ってください!
先輩にも後輩にも色々迷惑をかけました。その度に助けてもらってとても感謝しています。
〇木メンバーは戻ってこい
外ラン界隈へ
同じリハビリ仲間として、いつも励まし合えました。まじで心の支えになりました。とうやなら、きっと来年は復帰して、また活躍してくれるでしょう。
そして、ラクロス以外のことも、どうか大切にしてあげてください。
チーム防衛省へ
あまり公の場では触れられませんが、、
今シーズンの大男ロングのランクリには痺れました
小さい方も、ブレイクからの得点に期待してます
バイトの子は院でもよろしく!
またプライドをかけた戦いしましょう
オフェンスへ
さくと、むさし
後輩なのに、めちゃくちゃ責任感が強くて、すっかり頼もしくなりました。
2年オフェンスは2人なのに、6人分くらいのパワーとバランスを感じます(プレーも性格も)
将来が楽しみです。応援してます!
こた、かんた、まささん
君たちもついに最終学年を迎えてしまいます。
心優しき3人は、プレー以外でも後輩を支えてあげてください
ありがとう!
ひろき
1、2年生の時は憧れてますとか言ってくれてたのに、今ではすっかりザコ扱いしてきます
時にリハビリ仲間として、時にザコMDとして学年の壁を超えて高めあってくれたことには感謝です
生意気なやつだけど、ラクロスに関しては本当に頼もしいです
最終戦はお互い点取ろう!
えいし、けんたろう
2人のテクニックにはいつも魅了されます。
来年は組織力で魅了してください
2人なら最高のオフェンスを作れると思ってます
ケガは本当に悔やまれるけど、それでもボックスからオフェンスを引っ張ってくれてありがとう!
なおきさんへ
現役時代はもちろん、今年も一緒にいてくれて本当に救われました。
リハビリで死んだ顔してたときも、いつも会ったらキモい絡みをしてくれました
ざわの点が見たいって何度も言ってくれたの、ちゃんと覚えています。
ちゃんと点取るので、また焼肉奢ってください。
同期へ
親しき仲にも礼儀ありとも言いますので、ちゃんと書きます。ブログ順で
けいた
君は今まで会った野球部で1番面白いです。そして優しいです。
人に優しく自分に厳しい。1番の人格者であると思います。
壁あて、筋トレなどやらなくてはならないことは絶対にやるし、遅刻やサボっているところは4年間で1度も見たことはありません。
当たり前のことを当たり前にやり続けるその姿勢に、日々刺激を受けていました。ありがとう!
うめ
一番論理型な感じでいて、誰よりもはちゃめちゃなプレーをする梅に、いつも楽しませてもらいました。
ひとりゴールに向かって、新技みたいなのを開発している姿は、とても面白かったです。
ラクロスでは変なやつだけど、喋ると趣味や気が合い、一緒にいて本当に楽しかったです。
あおと
一番落ち着きます。黙っていても気を使わずにいられました。
何かといじられがちだけど、あおとほどみんなが話しかけやすい人はなかなかいないと思います。
ラクロス以外も順調とのことなので、またゆっくり話を聞かせてください。
木島
高校の後輩と同期になったときは複雑な気持ちではありましたが、大学でも桐朋イズム全開であるところには関心しました。
あと、自分が対峙した中で1番強いショーディーでした。
ラクロスに熱く、責任感も強いところ、尊敬してます。
そう
そうと出会っていなかったら、ラクロス部に入っていなかったかもしれないし、まったく違う大学生活を送っていたかもしれない。
自分の中に確かな芯があって、大胆な行動をとったり起点をきかせたり。
自分にはないものをたくさん見せてくれました。
あれやろう、こうしようみたいな話をしてる時間は、そうとしか味わえない特別な時間でした。
お互いまだ学生生活は続くけど、これからもよろしく
けんご
一番見直しました。
復帰した時、正直またふにゃふにゃした気持ちで戻ってくるのかと思ってました。
けど、このリーグ戦でのエースとしての振る舞いを見て、3番の前任者を彷彿とさせるものがありました。
勝手にライバル視していたので(ラクロス以外のことも)、ひどいことを言ったこともあったかもしれません。ごめん。
ラクロス(サッカー部)のふたりと最後まで続けられて本当によかった。
かいと
長い留学後も、部活に帰ってきてくれてありがとう!
メキシコで鋼の肉体とメンタルを仕上げてきたかと期待したが、帰国後すぐに筋肉痛で離脱した時はがっかりしました。
それでも、4年間必死に練習にくらいついている姿は心に残っています。
またあの華麗なグラボを見せてください
わたひろへ
上智では奇人を演じているけど、外ではすごい働きぶりをしていて、めちゃくちゃハードに動いていました。ほんとに只者ではないと思ってます
持ち前の頭の回転の速さで、何度もブレインコントロールされました。
いつかやり返したいと思います。
もえ、さくらへ
周りの同期スタッフが辞めていく中、2人になっても4年間続けてくれてありがとう!
特にもえは、情理でたくさん救われました。
きっと色々大変だったと思うけど、残りの期間もサポートよろしくお願いします!
こうすけへ
オフェンスリーダーお疲れ様。
同期としてあまり力になれなくて、申し訳なかった。
きっと本当はいろいろ言いたいことがあっただろうけど、持ち前の明るさでチームをまとめてくれました。
同期オフェンスで喧嘩せずに仲良くやれたのはそのおかげです。ありがとう!
やす
まずは、ありがとう。そして本当にお疲れ様。
主将という重みは、想像を超えるものだったと思います。
メンタルが特別強いタイプではないのに、あれだけのプレッシャーの中でやり続けたこと、本当にすごいと思う。
あそこまでラクロスに熱くなれる姿に、憧れたこともありました。
改めて、本当にお疲れ様。
以上になります。
他にも感謝を伝えたい人はたくさんいますが、それは直接伝えようと思います。
続いては、日本のラクロスを背負う男、わたひろです。
上智ラクロス”最恐”の彼は、一体何を綴るのか。乞うご期待!


