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2024

【引退ブログ 4年 主将 DF 神崎翔大 】

デカい、はやい、強い。この言葉を並べたら間違いなく全部員の頭の中に浮かび上がるであろう隼乙から回ってきました。彼はあらゆることが破天荒です。家の作り、バイト先の塾、交友関係。毎回話を聞くたびにびっくりします。ですが、ラクロスになると勝利に必要だと思ったことはすべてやります。ほんとに尊敬していますが、プレイヤーとして絶対に負けてはならないと思っていました。明日どっちが多く点取れるかで決着かな。


今シーズン主将を務めます神崎翔大です。


初めに平素より上智男子ラクロス部を応援してくださる皆様、感謝申し上げます。


私がこの4年間で学び、伝えたいと思ったことを書きます。


「何かを本気で目指した経験」

それは人を変えるものだと4年間通して学んだ。


これまでの自分の人生を振り返ると、好きなことを好きなようにやっていた。

勉強も自分の高校では人並み以上だけどトップを取ったことはない。

運動も全部並程度にはできたけどどれも上手い初心者。いわゆる器用貧乏であった。

大学でラクロスを始めたのも、高校の友人にやろうとって言われたからで、日本代表や全国と言う言葉は、正直あんまり響いてなかった。


でも、今年俺はラクロス部に全てをかけてきた。人生22年目にして、初めて本気で目標に向かって努力できた。そう思えるような1年間であった。


なぜそう思えたのか、そして自分が4年間で学んだことを時系列順に書きたい。


1年生

先ほども書いた通り、高校の友人Yからの熱烈な勧誘と、上智の体育会というハードルの低さからラクロス部に入ることを決断した。コロナで練習も授業もなかったので、毎日壁打ちしてたし、定期開催だった二子laxには皆勤賞だった。それもあって全体練習が再開した時は人並み以上であった。そのまま迎えた12月のウィンターでは、獨協と何度も練習もし、絶対に優勝できると意気込んだものの全敗で予選敗退。獨協の選手、しょうたさん、りょうすけさんたくまさんが涙する中、俺は涙が出なかった。ここで初めて俺って本気でやってなかったんだなと気づく。


2年生

シーズン序盤からAチームに入れてもらい、なんとか先輩の足を引っ張らないようにと必死について行った。求めるレベルの高い練習、ミーティングについていくことで、勝手に上手くなっているような気がした。1部に相手にも勝ちを積み重ね、今年こそはと迎えたリーグ戦初戦、俺はスタメンとしてフル出場していた(N先輩の病気により)。シーズン当初の目標を達成でき、とても嬉しかったし、満足していた。だが迎えた東海戦。勝てば上入れ替えに大きく近づく一戦。4年の先輩がいる中、俺はスタメンフル出場した。そして負けた。しかもその試合では何度もミスしたし、その4年の先輩が出ていたら勝っていたのではないかと言う声もちらほら聞こえ、正直納得してしまった。悔しさよりも焦り、責められるのではないかという恐怖心が勝って涙は出ず、ラクロスに対する自信も無くなった。このシーズンは農大相手に劇的勝利し、最終戦に望みをつなぐものの、残留。先輩が引退するのは悲しかったが、1部昇格できなかったことがどこか他人事のように感じ、悔しさという感情はあまりなかった。このシーズンでは、必死についていくことが本気で取り組むことだと勘違いしていた。本気だったら4年生以上の努力をしてるし、指摘されないようなプレーなんて絶対しない。違うと思ったら年齢関係なくそう言う。だからあの場面でミスしたし、悔しさが最後に感じられなかった。ここでも本気でやってなかったんだなと気づく。


3年生

副将として望んだ23シーズン。

メインでやっていたことは新歓育成だった。新歓では外でやってる情報を集めて、いろいろやってみた結果、たくさん入ってくれた。育成も正直その場その場で計画性なかったが、1年生がラクロス好きになってくれたおかげでサマーは負けないなって思った。そんなこんなしてるとリーグ戦は1勝のみ。そして、3部降格。試合後、試合に出ていた選手、いつもは明るく振る舞っているスタッフ、スタンドでひたすら応援してた1年生が涙してた。1年生の一人には諦めるの早すぎですと声をかけられた。本当に自分がしてしまったことの重大さを初めて気づいた。副将、スタメンとして勝つためにどのような努力をしたか。なんも答えられない。ここでも本気で取り組んでなかったことに気づく。


4年生

3部から再スタートとなった時、俺は流れで主将になるんだろうなと思っていた。そこに待ったの声をかけてくれた人がいた。その人は俺の弱さであったり、主将がいかにチームを作るのかを面と向かってぶつかってくれた。その時、最初に俺は主将を降りようと思っていた。言われてることは正しいし、副将の方が性格的にあってる。また楽な方に逃げて、「変わる」機会を逃がそうとしていた。


だが、ここで俺は人生で初めて「変わろう」と本気で思った。


たくさんの人に相談し、自分でも何度も考えた結果、やっぱり俺にしか作れないチームがあるし、俺が主将でなければならない。そう思えた。


最終的には同期の投票という形になり、主将をやらせてもらえることになった。この同期ミーティング後、ある人と話した時、初めて自然と涙が出てきた。主将としての責任、期待、そして自分の過去3年間の後悔。たくさんの気持ちが混ざってたかな。


そこで、主将として目指したチームは「全員が勝利を喜び、敗北を悔しがる集団」であった。

「全員」とはOBOG含めていたが、まず現役部員がそうなるべきであった。そのためには、全員が同じ方向を向いて努力し続ける組織を目指し、途中で離脱しそうな人も助け、もう一度同じ道を歩める。そんなチームを作りたかった。週5、3時間練習、週4筋トレ、など他大では当たり前でもそれ以下の基準であった上智のみんなにとってきついと感じることの多い取り組みをしてきた。何度も弱音と吐いたり、やめようと思った人もいると思う。だけど、みんなはここまできた。2人ほど部活を離れる決断をしたが、みんなお互いを支え合ってここまできた。これは自信を持っていいことだと思う。ここまで来れた要因としては結果がついてきたからだと思う。上南戦はラクロス界で一瞬トレンドになる勝利だったし、みんなめちゃくちゃいい顔してた。今シーズンみんなの目標に向かってる姿勢は本物だったし、それは伝わってくるから俺も頑張ろうって思えた。まだまだ改善するところはあるけど、俺らはいいチームだと思う。最後まで自信持って行こう。


自分語りで長くなってしまったが、みんなに伝えたいのは、人間は何かを本気で目指したとき、「変われる」ということ。そして、その機会は幾度となく訪れる。その機会を逃すなということだ。正直、俺はその機会を何度も逃し、掴んだ時にはあと1年しか残っていなかった。もしかすると、読んでる人も逃したという感覚があるかもしれない。だけど、それはいつだって遅くはない。次来る機会を掴めばいい。誰にだっていいところと、変えないといけないところはあると思う。人間って心地いい環境にいたいから「変わる」ことに抵抗があるかもしれない。だけど上智ラクロス部は人間としても成長できる組織であるべきだし、みんなならできると今年一年主将をやって思えた。この機会にを掴んで、強くなってほしい。


これはプレイヤー向きに聞こえるかもしれないが、スタッフのみんなもそう。

人数が多くて余ってしまうのであれば、MG、TRなどグラウンドに来る業務以外に、分析(AS)、マーケティングなどグラウンドこなくとも部活に貢献できることはたくさんあると思う。スタッフは毎朝集合にいないといけないわけではないと思う。メニューを時間通りに進める、テーピングをまけるようになる。それは立派な目標であるが、みんなまたもっと高い視座を持って組織を「変える」ような取り組みをしてみてほしいと思いました。

これは全員に言えるけど、何かをやってみないとそれが成功か失敗かはわからない。


いろいろあった4年間だったけど、みんながいる組織で主将をやれて、最高に楽しかった。けどまだ何も成し遂げてない。最後までやり切ろう。


感謝パートです。


両親へ

自由に色々やらせてくれて本当にありがとう。思い返すと俺がしたどの決断にも否定せず、後押ししてくれたし、サポートもたくさんしてくれてました。今シーズンは上南戦を含めて皆勤賞でした。改めて引退後にお礼の言葉を言わせてください。


コーチ陣へ

いがさん

4年間本当にお世話になりました。お忙しい中、時には育成コーチとして(育成する側でも)、チームビルディング、OBOG関係などなど組織全体として本当にたくさんのことを教えていただきました。たまにある厳しいロートーンぼやきはゾクっとしますが、助かりました。

たくさんの経験ができてたのしかったです。


OFコーチ 関さん

今年(去年?)から関わってくださりありがとうございます。来るたびに自分が上手くないことを再認識でき、毎回絶対止めてパスカットしてやると思ってました。常に目標に向かって突き進んでください!


DFコーチ たかひろさん

現役時代から長い間お世話になりました。

去年は育成、今年はDFと様々な関わり方をしてましたが、今年は特に現役が疎かになりがちな部分を身近な視点を持つコーチとして指摘してくださり助かりました。あと一試合、最高のDFを見せつけましょう。来年も同じ系統みたいなのでこれかもよろしくお願いします!


佐川さん

今シーズン途中からありがとうございました。初めて社会人ロングで強いや速いではなくて上手いなって思える存在で、俺もそう言うタイプを目指してたので単純に楽しかったです。何よりもすごいなって思ったのは「伝え方」です。どんなにDFが悪くても否定から入らず、責任が偏りがちな俺らに対し、均等に接してくれました。さすが「教育者」です。中央戦で熱くなってる時はなぜかちょっと嬉しかったです。

明日ボックスにはいませんが、佐川イズムは十分に染み渡ってます。


TR 清水さん

個人的には怪我が少なくてあんまりお世話になることが少なかったです。ですが、今シーズン、上智ラクロス部の体付きは明らかに変わってます。清水さんの指導領域は、結果が出るのにどうしても時間がかかるもので、実感もしにくいため、選手からは不平不満がたまりやすい分野だったと思います。ですが、シーズン序盤に口酸っぱく言っていただいた結果、格上相手にもフィジカルで負けてる感覚はなかったです。今後とも引退したあとの体型維持にご協力ください。


りょうすけさん、たくまさん

3年間ありがとうございました。育成初年度であった俺らの代では、コロナによる活動制限があったなかなか十分な育成ができなかったと思います。ただ、俺らにも伝わるくらい試行錯誤し、もがきながら様々な施策をする姿が僕たちのモチベーションでもありました。今シーズンは1年ブランクがあったものの、コーチをやりたいと声をかけてくださりありがとうございます。最後勝って終わります。


次に先輩方へ

22シーズンの先輩たちへ

本当にめっちゃくちゃお世話になりました。ずっとAに帯同させていただき、ラクロスが一番上手くなった年だと思います。しょうごさんに66のレスト中にちょっかいをかけられ、ゆうきさんに「練習から出ろ」って言われたのは今でも鮮明に覚えてます。DFの先輩方には素直じゃなく、ミーティングもバイトで早退したりする自由な性格でなんでやねんって思ったかと思いますが、本当に充実してました。最終戦応援よろしくお願いします。


23シーズンの先輩方へ

あんまり口にしていなかったけど、正直今ある気持ちは「後悔」です。副将として組織のNo2として存在はしていたものの、その覚悟は全く足りてなかった。ラクロス面でも自分に矢印が向かずに、先輩にもやりにくくさせてしまった。それに気づいたのは23シーズン終了時で、全てが遅かった。その結果が3部降格で、その責任を4年生、特にりょうさんにずっと押し付けてしまっていた。先輩方には申し訳ないけど、この1年が自分を強くさせてくれました。そのお礼は結果で返します。


TRIBEをはじめとするOBOGの皆さま

今年度のビジョンには皆さまの力が必要でした。昨年3部に落ちてしまったにも関わらず、これまで以上のご支援をいただき、これだけの人に応援していると実感しました。特に、35周年イベントやリーグ戦では、応援の大きさと共に、自分たちは結果で示すしかないと強く思いました。あと60分間、共に勝利を掴み取りましょう。


現役部員へ

ポジションに限って書こうと思ったけど、どうしても学年ポジション問わず一人一人にメッセージを送りたいので、引退後ラインで長文送ります。楽しみにしててね。

たまにおれが主将であることを忘れて友達のように話してくる人ばっかだったけど、みんなの笑顔や同じ目標をもって努力する姿に、何度も前に進む活力を与えてくれました。本当にありがとう。


学年ごとに一言ずつ

1年生へ

入部してから6ヶ月間一緒に戦ってくれてありがとう。びっくりするくらい距離が近い3つ下だったと思います。でもそれが今年のチームのいいところでもあり、俺が目指してたチームだから、4年生の声かけに対してノリノリで答えてくれて嬉しかった。

まだまだ先は長いけど、成長楽しみのしてます。


2年生へ

去年の部活のモチベーションは間違いなく君達でした。育成練の月曜は楽しみだったし、一度も苦痛に思ったことがなかった。だからこそサマー悔しかったね。勝てると思えた試合だったからこそ、俺も泣くかと思いました。俺が思い描いた通り、今年の主力となってくれてありがとう。

ただ、限界は自分達で決めないように、どんどん上のレベルを見ていこう。


3年生へ

後輩として一番面白いやつらが集まった代でした。平気でグレーゾーンいじってくるやつもいれば、昔やってたWiiのソフトでばか盛り上がりするやつもいました。来年のラクロス部を作るのは君たちです。だからこそ伝えたいのは、君たちはもっとやれる。ラクロスの技術面もそうだが、お互いに厳しく言い合ったり、嫌なところを突いたり突かれたりして、もっと人間として大きくなれると思う。

我慢したりモヤモヤしてたりすると、いい雰囲気にならないし、最終的に後悔すると思う。

可能性だらけの来年がめっちゃ楽しみです。


最後に同期へ

みんなここまで一緒に戦って来てくれて本当にありがとう。

今年の最初に伝えたと思うけど、4年生がチームの雰囲気を作る。だからこそ本気で同じ目標に向かってほしいと思いました。時には厳しく接する場面もあったけど、ここまでこれたのはみんなが前を向いて進み続けてきたから。自信もって明日出し切るよ。

4年間の思い出は8割みんなとのものだし、この代に入れてよかったと毎日思います。それぞれ違う道に進むことになるけど、心の中では一生繋がってると思えるような仲間です。



けどどうしても感謝を伝えたい人が一人いるので最後に。






隼乙へ

俺に本気でぶつかってきてくれてありがとう。

ラクロスにも他人にも本気で向き合う姿は、何度も尊敬したし、何度も自分の弱さを指摘されているようで目を背けたくなりました。ただ、4年間同じ目標を持つもの同士として常に隣にいてくれることで、人間として成長できました。目標まであと1勝。俺らで勝たせるぞ。







明日は俺らの引退試合ではなく、昇格戦です。

これまで俺たちがやってきたことに自信を持てば必ず結果はついてきます。

練習の時も言ったけど、自分の最高のプレーだけをイメージして、思いっきり楽しもう。




「PASSION」


24シーズン主将 神崎翔大



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