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2024

【リーグ戦決起ブログ 3年 FO 渡邉 大貴】

まず初めに、平素より格別のご厚誼に預かりますこと、OBOGの皆様並びにご支援頂いてる皆様に御礼申し上げます。



345日


70歳で死ぬとして人生の1.4%


345日


大学生活の24%


345日


季節が一周して最悪な日を思い出す


345日


右膝が悲鳴をあげて、再びピッチに立てるまでに要した時間



前十字靭帯断裂



ラクロスに限らず、スポーツの現場に身を置けば必ず耳にする言葉。



無神経な奴はなぜ続けるのかと聞いてくる。

プラマイゼロではなく、明確にマイナスな日々。



手術が終わり、目が覚めると現実を知る。

痛みがマシになって初めて気づく絶望感。



無限に感じるそれまでの時間も、沢山の人がお見舞いに来てくれたり充実していた。

指先の感覚が戻り、

少し曲がるようになり、

1人で車椅子に乗れるようになり、

松葉杖で移動できるようになり、

そしてすぐに歩けるようになる。



骨に限界がきた高齢者に囲まれて、自分はリハビリの才能があるのかと錯覚する。



余計なことを考える暇はないし、若者の回復力に無限の可能性を感じる。



自由に歩けて、日常を取り戻せて、

部活に行かなくとも、日中の大学生に大した暇は無い。

リハビリ、勉強、バイト、遊び

その日の課題を出し終えて少しの余裕が生まれると、怪我を告げられた日と同じ悩みに襲われる。



"何故ラクロスを続けるのか"



ただこなす事は難しく無い。



毎朝起きてグラウンドに向かうだけならば続ける理由など要らない。



何か目標があれど、それを常に意識し続けられるプレイヤーは僅かだ。


怪我をして、ラクロスが出来なくなって、理由が必要になる。



まともに歩けない体で、試合で活躍したいなんて思えない。


自分がまたグラウンドに立つビジョンが見えない。



そんな時、"やる理由"を外側に求めた。


自分がどう思うか、自分がどうなりたいかなんて考えても絶望に堕ちていくだけ。



幸い、自分には沢山の仲間がいた。


怪我をして1ヶ月も経たないうちにいつ復帰できるのかと聞かれ、何処かで出会う度にまた一緒に練習したいと言ってくれた。



1年もブランクがあり、技術面もフィジカル面も大きく衰えてしまった自分を喜んで受け入れてくれる場所がある。


それは何にも代え難い価値のある事だと思った。



立派なことを言えない自分は、直ぐに弱音が漏れ出ていたかもしれない。


それでも歩けるようになったとか、走れるようになったとか、当たり前が出来るようになる一歩一歩を一緒に喜んでくれた。



また一緒にFOしようと言ってくれた。



またうちに来いよと言ってくれた。



今、自分にはもう一つ続けなくてはならない責務があると思う。



先輩として、同じ怪我をした後輩に勇気を与えること。



大して今まで役に立たなかった自分でも出来ること。



何かを達成出来なくとも、少なくとも他の人と同じく何かを目指せるようになると示すこと。



またグラウンドに立ちたい。


試合に出たい。



仲間に恵まれた自分にとって、

不器用で感謝を伝えられない自分にとって、

一緒に練習した成果を見せることが唯一の恩返しだと思うから。


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わたひろフレンズ
2024-09-26 23:42:13

たっくん大泣き