実は高校からの同級生、みんなのお父さんことたくろうから回ってきました。
今年度主将の竹田雄介です。
彼の醸し出す包容力で誰もが結婚したい人として一度は推したことでしょう。そんな彼も今となっては人のもの、、、自分自身もたくろうの冷静さと人当たりの良さ、内に秘めた熱い心には刺激を貰い、人知れず助けられてきました。
みんなが熱く響くブログを書いてくれたおかげでネタ切れ気味になり少し迷惑してます。そのせいか今までブログはスラスラかけていたのに今回は思いの外苦戦しています。
それでも自分なりに綺麗事抜きで思いを綴ったので、恐ろしく長く稚拙な文ですが気合いで読んでください。
唐突ですが、高校バスケ部時代は私はベンチにいる時間の方が圧倒的に長い選手でした。後輩含めてたった9人の強豪でもないチームで。周りが上手かったとはいえ9人ですよ?とても屈辱的です。
そんな私が大学に入りラクロスに出会い、様々な経験を積んで今では80人を超える体育会部活の主将となり、3年間の長期間の選考で1つしかない席を勝ち取り日本代表として世界で戦うまでになりました。
ラクロスは私の人生を変えてくれました。
人としても大きく成長させてくれました。
そしてこのブログでは、私のような平凡な人間がここまで、アスリートとしても人間としても変わることができた要因の軸と言える考え方について、選手としての成長やチームづくりの参考になればと過去の振り返りも含めて伝え残したいと思います。
あくまでも竹田の例なので悪しからず。
さっそくですが、その軸の考え方とは
『無限に疑え』
ということです。
現在の当たり前を
先人の知恵を
自分の出した答えを
他人の出した答えを
自分の限界を
他人の限界を
全てを疑います。
時には自分の成功体験、自分の努力ですら全てを疑いましょう。
これは疑心暗鬼になれということでも、卑屈になれということでもありません。
受け継がれてきた環境・誰かのふとした言動・日本代表級の選手のアドバイス・先輩から提示される知恵や技術・自分の発信した意見...
それらが本当に正しいのか完全に理解できるまで疑うこと。そのために偏見なく他者と関わり、見聞を深め、自問自答し、アイデアとするのです。
しかしそれもまだ完全な理解ではないだろうと、まだ新しい視点があるのではと理解しましょう。まだ見えてないものがあるのではと考えましょう。
こうすることによって新たな仮説をうみ、検証する習慣がつき、自分なりの正解と自信が蓄積されていきます。そしてそこに到達していない人より勝ることができたり、言動の真意を汲み取る力がつきます。
これが私の成長の最大の要因だと思っています。
ここまで読んだ皆さんの言いたいことはわかります。また考えろ系の話かと、今更そんなの当たり前だろと、わかってるよと、そのぐらいやってるよ、と思った人。
甘い。
やっていると思っている時点でできていません。
その現状を疑えてません。そこで成長は終わりです。客観的に見れば今のその状況は「お山の大将」と同じです。
恥ずかしくないですか?
そしてこれが上智では横行していたと私は思っています。
勝てても無いのになんか努力してる風で上手いづらする先輩に、できてる風に満足するか、やり切ってもないのに限界を決めて卑屈になる後輩、最大限やってあげてんだよとどこか他人事で恩着せがましいスタッフ
(注 : 普段の人としては本当に好きだったので勘違いしないでね)
このチームのそういう文化が受け継がれているのが正直嫌いでしたし、所属していることが恥ずかしかったです。
だから主将になりたいとおもいました。
今所属する人も、これから入ってくる人も互いに尊敬できる人が多いチームにしたい。
そのために時には冷たく対応したことも、何度も目的を追求したことも、きついことを言ったこともあったでしょう。自分でも言葉を間違えたなと思い後悔することも数えきれないぐらいあるほどに。
それほどまでにチームを変えたかったです。
そんなこんなあり今のチームを見て思うことは、素晴らしい組織になりつつあるな、ということです。
自分自身やりきれなかったこと、間違えたと思うこともありますし、追求しきれなかった部分もあるので完全にとはいきませんでした。
しかし、同じ高い志と熱い気持ちを持つ幹部の皆や、その熱を共有した部員みんなの協力でこの組織は見違えるほどに魅力的になった。
OF/DFもそれぞれが全員に役割分担をして当事者意識を持って考える環境、刺激し合える環境を作って努力を惜しまず、やらない人を淘汰し
MG/TRも完璧なマネジメントや今までになかった施策を打ち出したり、それぞれがチームの勝ち負けの要因となる自覚を持ってチームに様々な情報を還元したり責任を感じたり
明らかに素晴らしい組織になっていっていると思いますし、この組織に所属する1人の部員としてそんなみんなと切磋琢磨することができて本当に幸福で誇らしいです。
いつもありがとう。
この流れで今の私を形成してくれた全ての人へ感謝を伝えさせてください。
・まずは絶対に外せない家族へ
とにかくありがとう。
毎回の食事、金銭的援助、アイルランドまで来て応援、、あげ出したらきりがないぐらいお世話になりました。こんなに恵まれてていいのでしょうか。
絶対に日本代表になるから投資してくれ、というわがままにも応えてくれてありがとう。不自由ないどころか最高の生活をさせてくれてありがとう。
どこを見渡しても負けない自慢の最高の家族。竹田家に生まれてくることができて本当に幸せです。
自慢の息子になれていたら幸いです。
これからはこれまでの分家族孝行します。
そしていつか世界一の街をプレゼントするので待っていてください。
・プライベートで関わってくれる全ての人へ
いつも部活を優先して予定立ててくれてありがとう。なんどもその日はむりだわーって言った気がします。みんながいてくれたから部活でしんどいことがあっても乗り越えて来られたと断言できます。
これからもよろしくお願いします。
・そしてやっぱりたかひろさん
1年の初め、あなたの2部のレベルじゃない圧倒的な力でチームを牽引する姿と、見た目に反して細かなことまで追求して成長する姿に憧れました。そしてあなたのようなFOを目指してラクロス人生を生きようと決めました。
ラクロス部に入っていてもあなたに出会えていなければ今の日本代表の竹田雄介はありえません。あなたに憧れ、あなたみたいになりたい、越したいと思って4年間FOに没頭してきたおかげです。
少しは追いつけたでしょうか。
ずっと変わらず可愛がってくれてありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
寿司と肉ときたら次はなんですか?
・コーチの方々
今シーズンは特に多くの方に関わってもらい、様々な視点からの意見が飛び交いとても得るものが多かったです。ありがとうございます。
また、特にイガさんには1年の時から私たちの世代を徹底的に育ててもらいました。イガさんがいなければこの現状はあり得ないとと思います。イガさんが今年HCになったのも何かの縁、今度はあの新人戦以上の結果で恩返しします。
・後輩たちへ
1年生へ
あんまり関われなくてごめん。
新人戦での悔しい思いを忘れずに、むしろあの経験があったからこそ飛躍できたと言えるぐらい頭を使って練習して栄光を勝ち取ってくれ。みんなを見ていると我武者羅にラクロスに没頭していた時期を思い出して感慨深いです。ラクロスはこれからどんどん面白くなるから楽しめ!
2年生へ
君たちの強みは素直さだと思う。
愚直に言われたことを達成するために努力したり、物おじせず先輩に聞いたり、もうあんな思いはしたくないと努力を惜しまない。そんな姿を正直に尊敬してる。雰囲気を明るくしてくれているのはすごく助かっているしこれからも続けて欲しい。ただふざけるのと楽しむのは違うので度が過ぎなように。
礼儀にも気をつけて。
3年生へ
君たちは自己主張の差がすごい代で掴みずらいけど、それぞれがお互いのことをよく見て理解しようとしているなと節々に感じます。目の前の課題に目を背けず解決していこうという姿勢はこの先必ず力になる。他人任せではなく自分で行動してみたり、逆に任せてみたり、価値観が違うからこそ互いの立場になって考えれば、より良いものを作れると思う。
個人的に来年は面白いチームを作るんじゃないかと思ってます。頑張れ。
FOの後輩たちへ
わたひろ
まだまだ足りないものだらけで頭がパンクするだろうけど、考え続けて自分のスタイルを確立した時、その経験が必ず自信につながる。とにかく今は後退を恐れず全てを試してみてほしい。期待してる。
なかりょう
体細く、だるそうにしてて、あんまり自分の話をしないから初めは大丈夫かなと心配でした。でも実は先輩の動画を保存して研究したり、毎練習新しいことにチャレンジしてたりと、対人するたびに成長をひしひしと感じてる。それを続ければ必ず強くなれる。りょうを越せよ。
りょう
なんだかんだ一番長い時間を過ごしたかもしれない。りょうとの日々はだるいけど素直に楽しかった。なんでも吸収しようとする行動力と探究心は尊敬してるしいつも刺激をもらってた。
最近驚異的に技術的にも精神的にも成長してきて本当に頼もしくなった。他大と比較しても技術力、考える力は随一。本当の世代最強になれ。上智FOの伝統はお前に任せた。圧倒し続けろ。
そして来シーズンから主将として数多くの苦悩とストレスと闘うことになるだろうけどお前ならやれる。仲間を頼り、抱え込まないように。
そして常に自分以外の立場になって理解しようとすることは忘れずに。全てを拾うことができなくても理解しているかが重要。
頑張れよ。
最後に同期のみんな
いつも話してるから多く語ることはないです。
この代の主将に選んでくれてありがとう。
この代のみんなだからこそ高く目標を持てたし、毎朝辛いメニューの日でも寒い日でも練習に行くのが楽しみでした。本当にこの代にいることができて幸せです。俺は互いに理解しあえて互いに高いレベルを要求し合える最高の関係性だったと俺は思う。
この代の主将でいれたこと誇りに思います。
最後まで全員でチームを引っ張って1部昇格して笑って終わろう。
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さあ成蹊戦、勝てば入れ替え戦。
試合に出る選手の闘志溢れるプレーと
ボックス選手の観察眼と盛り立てる鼓舞、
MGの無駄のない完璧なマネジメント、
TRの細かな気配りと迅速なサポート、
応援席の絶えない爆音応援歌で
圧倒する。
それがこのチームの『ALL OUT』
11年ぶりの1部昇格へ。
ALL OUTできる人だけ現地に来い。
準備はいいか。
歴史を変える立役者となれ。
己を信じ、チームを信じ、ただやってきたことを信じて全ての瞬間に全員が全力を。
俺がこのチームにいる限り数秒あれば逆転できる。
何があっても動じるな。
俺についてこい。
'22 シーズン 主将 竹田雄介