負けた。
目の前が真っ白になった。
試合に1〜4Qまで出させて貰ったのに得点出来なかった。
勝因になれなかった。悔しくて、申し訳なくて、悲しくて。
泣いてる先輩を見ていられなかった。
あれだけ練習して、あれだけミーティングして、あれだけ筋トレしたのに、今年のOFは史上最強だったのに。
僕らがやってる事には何の意味があるんだろう。
毎朝早起きして、眠い目を擦りながら練習に行って、ラントレして、練習して、時には怒られて、ウエイトして、壁当てして、ミーティングして。ラクロス部の活動を挙げればキリが無い。1年間の一体どれだけの時間をラクロスに、上智大学体育会男子ラクロス部に捧げているんだろうか。
きっと部員の皆んな、プレイヤー・スタッフに関わらずこんな事やっても意味無いって思った瞬間があると思う。
でも、きっと皆んなの心のどこかにはラクロスが好き。って思いが絶対にあるはずだ。
だからこそ、1回離れたって良い。それでも良いから1度好きになったラクロスに向き合ってあげて欲しい。
自分がやっている事に意味を与えてあげられるのは自分しかいないんだから。
周りからは、大学生になってまで体育会なんか入って楽しいの?就活にちょっと有利なくらいでしょ?なんて言われることもあるかもしれない。
でも、やっぱり。
自分達で選んで、自分達の意思で入部したラクロス部に向き合って欲しい。向き合い続けたならどんなに辛い事でも君が努力する理由になるから。
2022年のチームが目標に掲げている「1部昇格」この目標だって絶対に叶う保証はどこにも無い。
チームにJAPANがいたって、史上最強のOFがいたって、確かな努力で絶対に守ってくれるDFがいたって分からないんだ。
でも、どんな状況でも僕らは本気で信じて進み続けなければいけない。
僕らが自分で選んだ意志に嘘をつく事になるから。
中途半端にやってる事は自分自身が1番分かってしまうから。
最後に自分がやってる事の意味を決めるのは自分しかいないんだ。
大事な仲間、大事なOF、大事なウイング、大事な背番号。
少しでも憧れのOFリーダーに近付けるように。リーグ戦が終わった時に胸を張って「3」を継げるように。
やり切ろう。
大事な仲間が繋いでくれたボールを絶対に相手ゴールに叩き込む。
相手より点を取る。それだけに集中して。
やってきた事を信じて。皆んなが背負う意味を胸に抱いて。
勝とう。
俺たちこそが1部に相応しい。
勝つに相応しい。
信じよう。
俺たちが勝者だ。
最後に。
どんな時もサポートしてくれる両親、万全の状態で戦えるように怪我のケアだけでなく食事まで考えてくれるTR、マンダウンしないようにクロスチェックしてくれたり、ルールを徹底させてくれるMG、備品わけに文句を言い続ける俺に呆れながらもサポートしてくれるMG、沢山応援してくれて、褒めてくれて、上智の代表として試合に俺が出る事を許してくれるBチームの皆んな。
本当にありがとう。
いつもは照れ臭くて言えないけど本当に感謝してる。
フィールドで戦えているのは、皆んなのサポートがあるからだって痛いほど分かる。
絶対に勝つから。
一緒に行こう。
ALL OUT
#10 佐久間 大空