物質生命理工学科4年の河本茉莉奈です。
まず、日頃から上智大学男子ラクロス部を支えてくださっている全ての方に、
この場をお借りして御礼申し上げます。
今後とも変わらぬご声援をよろしくお願い致します。
下級生の頃、自分一人いなかったところで、
チームに何の支障もないなと感じていました。
実際そうだったと思います。
それは当時マネージャーの人数が多かったからとか、
そういうことではなくて、
シンプルに、私が何の役にも立っていませんでした。
ただ先輩に与えられた仕事をこなすだけのポンコツでした。
(なんならたまにこなせてない)
そんなドポンコツな私を、優しい当時の4マネさんは、
リーグ4戦目で、ボックスに入れてくださいました。
相手は東海、結果は惨敗でした。
ボックスという一番近い場所で試合を見守っていたにも関わらず、
試合終了後に肩を落とす先輩達は、どこか遠くにいるように感じました。
この80分間、確かに一緒に戦っていたはずなのに、
なんだか取り残されたような気分でした。
(当時は20分×4Qでした)
この原因は、私が試合に出ているプレイヤーと
同じぐらいの熱量を持てていなかったからだと思います。
そりゃあ勝ってほしいと思っていました。
でも、
試合に出ているプレイヤーと同じぐらい勝ちたいと思っていたか？
試合に出ているプレイヤーと同じぐらい、今日のために努力してきたか？
ここの温度差は間違いなくあったと思います。
この経験を通して、本当の意味で、
「勝敗をプレイヤーと分かち合えるマネージャー」
になりたいと感じました。
今シーズン、もかと私以外のマネージャーは、
ボックス未経験の状態でスタートしました。
自分が毎試合ボックス入りすることがほぼ確定し、
どういったアプローチで勝利に貢献できるのかを考えました。
私は点を決めることも、守ることもできません。
でも、マネージャーにしかできないやり方で、
必ずチームの役に立てると思います。
万全の環境を整える、プレイヤーへの気遣い、ボックスの雰囲気作り
どれも本当に大事なことです。
そしてこれらは、試合中だけでなく、
日々の練習からも取り組めることです。
もしかしたら2年前の私のように、
試合の勝敗が、リーグ戦の雰囲気が、
どこか他人事のように、遠く感じてしまっている子がいるかもしれない。
そういう子は、「勝ちたい」という気持ちを原動力に、
一回一回の部活に全力で打ち込んでみてください。
間違いなく、リーグ戦が何十倍何百倍も面白くなります。
勝った時は飛び跳ねちゃうぐらいめちゃくちゃ嬉しいし、
負けた時は涙が出るぐらいめちゃくちゃ悔しいです。
この感覚を味わえるのは、マネージャーの醍醐味だと思います。
思えば1年生の夏、
サマーステージで武蔵と明学に勝ち、決勝進出が決まった時、
マネージャーをやっていてよかったと、
心から思いました。
めちゃくちゃ嬉しかったです。
この気持ちは、今年サマー3位を経験した1マネのみんなも分かると思います。
サマーを経て、私は絶対に4年間マネージャーを続けようと誓いました。
ですが、下級生の頃は、部活嫌だなぁ、行きたくないなぁ、雨練がいいなぁ、
みたいな時期もありました。
でも、サマーであんなに楽しかったんだから、
ここで辞めちゃもったいない。
もっともっと、あの時みたいに勝って喜んで、
みんなでバカ騒ぎしたい。
その気持ちが私の中でとても大きかったです。
「一部昇格」
去年一昨年に引き続き、今年のチーム目標は、一部昇格です。
ちょうど1年前の今頃、
現4年生は学年ミーティングを行い、
チーム目標について話し合いました。
そのミーティングで、一部昇格ではなく、
もっと現実的な目標にした方がいいのではないか、
という声が多々ありました。
私も正直、確かに、と思っていました。
入部当初3部リーグに所属。
2部に昇格できたはいいものの、
その後2年連続下入れ替え戦に進み、ギリギリ残留。
私達の知っている上智大学男子ラクロス部は、
一部昇格という目標には程遠かった。
でも、今のチームを見てください。
みんなが本気で勝ちたがっています。
弱音を吐いていた同期も、今やみんなが一部昇格を本気で目指しています。
正直、こんなに楽しくて熱いリーグ戦を経験できるなんて
思っていなかったです。
みんなが勝ちにこだわって、決して諦めることなく、
常にあと1点という気持ちで、60分間戦い続ける。
間違いなく、4年間で一番熱いリーグ戦です。
青学戦まであと1週間。
私達マネージャーは、最終的にはみんなを信じることしかできません。
必ず勝ってくれると、上入れ替えに連れて行ってくれると、
そう信じて、私も60分間目一杯声を上げて、
みんなの背中を押します。
最後になりますが、4年間マネージャーをやってきて、
辛かったこと、嫌なこと、めちゃくちゃありました。
多分何度も泣きました。
でも、引退まで続けてきたことを、
1ミリも後悔していません。
続けてきて本当によかったです。
この4年間で得られた経験は、
私にとって誇りです。
特に今シーズンは、もちろん辛い場面も多々ありましたが、
とても楽しい1年でした。
それは、私達の意見や考えを尊重してくれた優しい同期と、
いつでもマネージャーに対して気遣ってくれた
3年生をはじめとする後輩達のおかげです。
そして、仲良くしてくれた可愛い後輩マネージャーの存在も癒しでした。
色々抜けまくりな私で、迷惑をかけたこともあったと思うけれど、
引退しないでくださいなんて言ってくれる後輩を持てて、
とても幸せだなと思います。
今年度の最高のチームを、最上級生マネージャーとして
一番近くでサポートできて、本当によかったです。
青学戦勝ちましょう。
上入れ替え行きましょう。
気持ちで負けなければ、絶対勝てると思います。
あと1週間で引退はちょっと早すぎます。
試合終了の笛が鳴るその時まで、
みんなのことを信じて一緒に戦います。
VITAL！
MG 河本 茉莉奈
