今年度、上智大学男子ラクロス部主将を務めさせていただきます、二見康弘です。
まず初めに、上智大学男子ラクロス部に関わる全ての皆様、平素より多大なるご支援、ご声援ありがとうございます。
前年度は皆様のお力により、チームビジョンである「全員が勝利を喜び、全員が敗北を悔しがる集団」に近づいたと考えております。
今年度も引き続き、上智大学男子ラクロス部へのご支援、ご声援のほどよろしくお願い致します。
「2024年12月14日」
今でもあの日のことを鮮明に覚えています。
今年のチームなら勝てる。多分、全員がそう思ってあの試合は挑んだと思う。
ただ、結果は敗北。思い描いていなかった現実を突きつけられ、受け入れることも難しかった。
自分の話にはなりますが、後先、あれほどに泣く経験はないんだなと思います。
入れ替え戦で負けた時、部全員が一つの問いに向き合ったと思う。
「俺達には何が足りなかったのか」
これに対して、みんなはよく言う。
「分からない」
って。
正解はまだ分からないし、あるかも定かじゃないけど、僕には一番しっくり来た回答がある。
「日々の習慣」
いや、俺たちラクロスに向き合ってきたし。壁当てもやったし、シュー練もしたし、言語化もしてきた。答えはそこじゃないでしょ。
そう思った人は多少いるんじゃないかな。
本当にそうか?
毎日本当に
ミスの多いパスに向き合ってきたか。
サクセが多いミドルや決めきれない1on0に向き合ってきたか。
すこ抜かれする1on1に向き合ってきたか。
苦手な角度のショットをDFを言い訳にせず、向き合ってきたか。
手元負けても、反応が早いで終わらせなか
ファールの多いこのチームのファール数に向き合ってきたか。
フィジカル管理だけじゃなく、部員の足の運び方、身体の使い方にも向き合ってきたか。
もちろん、みんなの24シーズンの取り組みは沢山見てきた。上手くなったと感じる選手は沢山いるし、チームとしてもいい方向に進んでると感じた。これはみんながラクロスに向き合ってきた結果だと思う。
ただ、今のままじゃだめなんだ。
ラクロスは努力で成り立つスポーツだ。みんな努力してるのは当たり前。その当たり前にいる段階では、スタート地点に立ったにすぎない。
それは結果が一番表してる。
俺たちは2年前から3部のチーム。1年前からラクロスに向き合う時間は増えたかもしれないが、この状態では3部のままなんだ。
俺たちはこの環境から、変わらなきゃいけない。
「BRAVE」
勇気を持って挑戦する。ラクロスをプレーする上で、また人が変わる上では必要な要素だ。
日常では、
勇気を持って自分の弱みに向き合う
勇気を持って新しい事に取り組む
プレー中は、
取れないかもしれないが、勇気を持ってグラボに寄る
相手がキーマンで負けるかもしれないが、勇気をもって1on1を仕掛ける、気張る
勇気を持って、前へパスを繋げる
など。
勇気を持って変わるぞ。全員で。
全員が変わる為に、俺に出来ることはただ一つ。
お前らの背中を押してやること。
自主練習の量を増やしたり、苦手に向き合う時間を作ったりと、みんなが勇気を持って向き合う機会を作るくらい。
その機会を掴むかどうかは自分次第。更に、機会を増やすかどうかも自分次第。
日々、沢山転がっている機会をどうか、掴んで欲しい。勇気を持って。
今を頑張れない人は思い出して欲しい。今シーズンが始まった原点を。
入れ替え戦で負けた瞬間。
顔を上げれなかった挨拶。
全員で泣いた最後の集合。
今は困難かもしれないが、これを乗り越えられる俺たちは多分、強いぞ。
最後に一つ、覚えておいて欲しい。
当たり前の事だが、俺はお前らを誰一人として、最後まで諦めない。
部活にいればメンタルがマイナスになることなんて沢山あると思う。
上手くいかない。そんな自分にどうせ周りは期待してない。
かりにそう思ってたとしても、断固反対する。
俺は最後までお前らを見てる。
今年の入れ替え戦。全員がラクロス選手としても、一人の人間としても成長した姿を見送れることを楽しみにしています。
そして、「全員が勝利を喜ぶ集団」に。
二見康弘