筋肉・根性・論理学ことけいたからまわってきました。フィジカルリーダーを自称している彼ですが、実際同期に彼がいたからこそ筋トレ頑張れた人は多いんじゃないでしょうか。僕もその一人であり、密かに感謝しています。
引退ブログ 梅田将希
まず初めに弊部を温かくご支援くださるコーチの皆様、OBOGの皆様、保護者の皆様、並びにすべての関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。今後とも変わらぬご支援、ご声援を賜りますよう、謹んでお願い申し上げます。
この4年間を振り返ると本当に本当に出会って関わってくれた人々への感謝でいっぱいです。
しかし引退ブログも体育会活動の一環である以上、勝利に寄与するものにしたいと考えます。直近の試合に向けては多分誰かが書いてくれてると思うので、ざっくり、「10年後の上智ラクロス部へ」
半分冗談、半分本気で1,2,3年後の君達とってももしかしたら役に立つかもしれないので頑張って読んでみてください。ちょっと抽象的なことを書くので、どうにか皆の実体験に結びつけて貰えるとちょっと分かりやすくなるかと思います。
一応10年後の君たちに現在の状況の説明から始めたいと思います。僕の主観でこの4年のリーグ戦を説明すると、
3年前、2部残留。
2年前、3部降格。
1年前、2部昇格戦敗北。
そして今、入替戦に行けるかを他大の試合結果に任せるという状態。
ちょっと悲観的に書きました。非常に耳の痛い話ですが、結果の部分は事実です。「弱くなっている」という風に見られても仕方ないし、責任の一端を重々感じています。
一方で、当事者である僕個人としては、各代が昇格し得る理由もあったかと思います。
3年前、日本代表率いるFO・OF・DF・Gそれぞれが贔屓目なしに強かったチーム。
2年前、3年OF複数名や4年スタッフ、そしてエースの退部を乗り越え一丸となったチーム。
1年前、2部上位にも匹敵する主将・DFL・OFLが率い、南山にさえ勝利したチーム。
では何が足りなかったのか
誤解を恐れずに言えば、実力が半分・運が半分なんじゃないかと思います。運というのも、「他大にとんでもないエースがいた」とか、「年間の雨の日数」「避けられないケガ(ファールによる脳震盪)」などなど、試合結果に影響する外的要因は山ほどあります。対策しろよ、という声が聞こえてきそうですが、全ての外的要因を対策するには時間的リソースが足りないし、その分内的要因に割く方がいいと考えます。
そんな運(外的要因)が半分の世界だと仮定するならば、「実力(内的要因)を安定的にのばす」が非常に重要になります。言い換えるなら、「たまたま今年強い」よりも「着実に去年より強くなっている」チームを目指すべきです。例えば、「たまたま今年強い」チームが運によって負けたらそこまでですが、後者なら翌年の勝てる確率を上げられる分、長期的に見て勝利に近づくのではないのでしょうか。
逆になぜこれができないのか。
理由は2つあると思います。
①人の入れ替わりの早さ
学生スポーツである以上、4年経てばほとんど全員が入れ替わります。テセウスの船とまでは言いませんが、シーズン毎に異なるチームの感覚になり、「今年どう勝つか」にフォーカスしてしまうのもいたし方ないことかと思います。
②シーズンの評価の難しさ
昨シーズンより強くなるためにはまず昨シーズンの振り返りが欠かせません。しかし、KPIを定めるのが難しく、数値化できないために、「とりあえず去年と違うことやってみよう」とか、「とりあえず練習量を増やそう」という判断がなされやすいです。その判断の是非は場合によりますが、単年度での施策に終始しがちであるところが課題だと考えます。
対策は沢山ありますが、とりあえず一つずつ。
①については、「引き継ぎ繋いでいくこと」が鍵になると思います。
人が入れ替わると言っても、一気に全員がいなくなるのではなく、1年ごとに少しずつ入れ替わっていく。だからこそ、先輩から後輩へ、後輩から後輩へ積極的に伝えていきましょう。それは組織のことでも技術のことでもなんでもです。
今シーズンだけで終わらないために。少しでも未来の上智を強くするために。
②については、スタッフの力が必要になると考えます。
プレイヤーが評価するとどうしても感覚に基づいた評価になりがちで、感覚には主観が入り込みます。これに対し、スタッフならばこそ客観的な視点から数値をもってアプローチできるはずです。
TRなら、プレイヤーが「フィジカルが~~」「体力が~~」と言っても、数年間で蓄積されたMAXの数値やフィールド測定の数値を用いれれば、本当にフィジカル・体力が問題なのか分析・説明できそうな気がします。
MG・ASなら、今もやってくれているスタッツや6on6分析を活用して、短期・長期での推移を分析し、ボトルネック・課題をプレイヤーに示唆できるんじゃないかと思います。
(実際にはもっと難しいし、上手くいくまでに時間がかかるとは思いますが、上智の皆ならできそうだと個人的に思っています)
他にも伝えたいことはたくさんあります。「質より量から質の話」「フレームワーク言語化論」「具体抽象バーピー」etc…
ただ、どこかのビジネス書みたいな内容に終始しそうなので機会があれば話すし気になる人は本読んでください。
さて、10年後に伝えたい話は終わったので、やっぱり直近の上智ラクロス部へ
色々語りましたが、国士・神大・筑波に負けていい理由は一つもないし、勝てると心の底から思っています。
才能の原石すぎる1年生、圧倒的な向上心とユースレベルの実力を併せ持つ2年生、着実な成長を遂げてきた3年生、まだポテンシャルを秘めた4年生とバランスの取れたチームが完成しつつあるし、まだ強くなると思います。
学年MTGでは話しましたが、今の状況がむしろ上智にとって本領発揮できる状況だと考えています。「負けたら今後不利になるかも…」みたいな試合はほんとに苦手で、上理戦・上南戦など、「もう一回のない、負けたら終わりの試合」の方が得意なチームだと個人的に捉えています。論理とかはありませんが、そんな気がします。
最後に、そーゆーのじゃない人にむけて理屈っぽいアドバイスを
「負けたら終わりの試合」が緊張する君へ
今までも、今回も、これからも、負けていい試合は一つもありません。だからいつも通りで大丈夫。極論ですが、早慶・日体・明学が相手でも負けていい試合にはならないので必要以上に相手にビビる必要もありません。
正直今シーズンに疲れちゃった君へ
夏はバカ暑かったし外部多いしシーズンは長いしで本当にお疲れ様でしかない。ただ、絶対最後までやり切ったほうが後悔は少ないと思うし、やりきっても後悔の方が大きかったら僕が責任とるので一緒に頑張ろう。
長くなりましたが最後までお読みいただきありがとうございました。
寒くなってきたので風邪と怪我には気を付けて。
次は、最近愛に生きるほんとにいいやつ、あおとです。


