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2025

【引退ブログ 4年 #19 MF 井上敬太】

こんにちは。4年#19MFの井上敬太です。


平素より上智大学男子ラクロス部に多大なるご支援・ご声援を賜っている皆さまに、心より御礼申し上げます。日々の活動が成り立っているのは、OBOGの皆さまをはじめ、コーチ陣、保護者の方々、そして応援してくださるすべての方々のお力添えのおかげです。この場を借りて、改めて感謝申し上げます。


4年間を振り返って、キツイことも嬉しいことも色々とありましたが、今思うことは、先輩、後輩、コーチ陣、そして同期、ラクロスを通して関わってくれた全ての方々への感謝の気持ちです。仲間と目標を目指す中でしか味わえない経験を酸いも甘いも味わえました。本当にありがとうございました。




2022年4月。高校までは万年ベンチ野球部員(同期8人で最後の夏背番号11※ピッチャーじゃない)だったこともあり、初めて行ったラクロス部の体験で、人生で言われたことのない「天才」という言葉にすっかり舞い上がり、気づけばQBで買ったマイクロスを握っていました。


万年ベンチだったからこそ、心のどこかにそのコンプレックスを抱えており、 

「みんな初心者スタートなら、俺でも圧倒的エースになれる、、?!」

「頑張ったら日本代表もなれるのでは、、、!?」なんて思っていました。


皆さんお分かりの通り。そんなに甘くないですね。


サマーまではかろうじて出場できていたものの、ウィンターで告げられた役割はインホーム。誰がしたかも分からない反則のせいで座るペナルティボックスから、同期のキラキラと活躍する姿を眺め、この競技における自分の立ち位置を悟りました。


その後は悔しさをバネに毎日のように壁に行き、当初はあまり周囲も力を入れていなかった筋トレをいち早くはじめました。


そして迎えた23シーズンではチーム状況も色々とあり(割愛☆)、自分にチャンスが回ってきます。地道な努力も身を結び、リーグ戦フル出場&5得点することができました。


「地道な努力で万年ベンチ男でも試合に出られるようになるし、活躍できる!努力ってほんと最高!!」という美談でこの引退ブログを終わらせようか迷いましたが、それだとあまりに薄いので続きます。


それでは本題に。


辛かったことはごまんとあるけど、ラクロスを通して映る「弱い自分」と向き合うことが最も苦しかった。


『エゴ』


「もっとエゴ出せよ!」そう言われることが多かった。


「エゴイスト」というと、「自己中心的なプレー、自分のためだけのプレーをする人」というイメージだった。一人でボールを持って、一人で点を取るみたいな。協調性や調和を大事にする自分とは正反対の概念だと思っていた。


しかし振り返った時、弱い自分こそ、ある意味「エゴイスト」そのものだった。



ラクロスのOFとしてプレーする中での「弱い自分」それは失敗を恐れ、アンパイなプレーを選択し、ミスしないようにプレーしている自分。いつからか心のどこかで、「俺が足を引っ張ってはいけない」、そんな受け身で、弱気な自分がいた。


24シーズンではリーグ戦全試合出場にも関わらず、「自分のミスやサクセでポゼッションを終わらせてはだめだ」という風に、「弱い自分」を払拭できずにいた。結局2点止まり。


入れ替え戦でまたしても東経に敗れた。悔しかった。苛立った。これらの感情は紛れもなく「弱い自分」に対するもので、入れ替え戦まで漕ぎ着け、4年生をこんな形で引退させてしまったことがなんとも不甲斐なかった。




ラクロスでOFをやる上での至上命題は「点を取ること」であり、結局点を取れないOFに存在意義はない。


当時を振り返って、点を取れない、逃げたプレーをする自分に存在価値はなかった。


ショット・ランシューを打つこと、1on1をかけること、1on0を決めること、パスを出すこと、、、試合に出る人間には「勝たせる」責任がある。


しかし自信がないからと言ってその責任から逃げ、「自分がミスしないように」するプレーは、自分の利益しか考えられておらず、よっぽど自己中心的であり、身勝手。まさにエゴイストそのものだった。


みんなに言われてきた「エゴ」は「自我」であり、「勝つための責任から逃げないこと」



「勝利」のために「自我」を持ち果敢に攻める。


逃げ腰な時、弱気な時、これからの行動やプレーひとつひとつで、「それはチームのために向く」矢印なのか、「自分の利益を守るために向く」矢印なのかを振り返ってみて欲しい。


「責任」が伴う行動は怖く、逃げ出したくなるかもしれない。でもそこで失敗してもその失敗は次の自分に役立ち、それが結果としてチームの役にも立つと思う。


練習でも、試合でも、日々の声掛けでも、全ての行動で「責任」をとる。


弱さから逃げず、勝つための責任を引き受ける“真のエゴ”を持つことが、チームを強くする。


これが弱い自分と向き合って得た学びであり、自分への戒め。



そしてもう一つ。弱い自分と向き合うことと同じくらい大事だと思うこと。


それは「自分の尖った部分こそが自信へと変わる」ということ。


俺はめちゃくちゃ不器用だしラクロスのセンスもなかった。でもやると決めたことは絶対にやり切る。継続力は誰にも負けない自信があった。


1回1回の経験値は少なくても、地道に積み上げたフィジカルとそれを生かした「縦への脅威」は4年間を通して自分の「尖り」になった。


だからこそ後輩たちには弱みと向き合うことと同等に強みをとにかく伸ばして欲しい。

自分にしか出せない強みが絶対にある。自分と全く同じ選手なんて他にいないのだから。


そしてそれは窮地に立った時、自分を救う「自信」になるはずだから。




2部奪取を掲げた25シーズン。それは決して順風満帆な道のりではなく、当初思い描いていた理想とは全く異なる状況。


そんな中での学芸戦の勝利。本当に嬉しかった。しかし個人としては点を取れなかった。勝ちの要因になれなかった悔しさは計り知れない。


残り2試合。入れ替え戦掴んで3試合。俺たちにはまだやれることがある。残せるものがある。


最後の1秒まで、死力を尽くして戦おう。


俺が勝たせます。






まとまりのない文章になってしまいましたがここまで読んでいただきありがとうございました。最後に感謝パートで締めたいと思います。後輩たち一人一人に書きたい思いは山々なのですが、書き出すと止まらなくなっちゃうので引退飲みの時にでも直接伝えます☆


まず両親へ

4年間のサポートありがとうございました。美味しいご飯とお母さんのクレカで買うプロテインのおかげでここまで大きくなり、怪我なくプレーすることができました。臭すぎる服も次の日には綺麗になっており、これは当たり前のことではないなと、とても感謝しています。少しずつですが恩返しします!


コーチの皆様へ

上智ラクロス部に関わり、そして指導していただき、本当にありがとうございました。厳しくも愛のある指導は確実に私たちの力になりました。どんな言葉よりも結果で返すことがいちばんだと思います。残りの試合、楽しみにしていてください。必ず「勝ち」という結果で返します。



スタッフのみんなへ

ここまで上智ラクロス部のためにサポートしてくれてありがとうございました。MGは部員よりも早く集まり、完璧なグラメ、練習準備をしてくれたり、備品管理してくれたり、AS頑張ってくれたり、迅速にビデオアップをしてくれたり、、、ビデオに入る実況の喜ぶ声もとても嬉しかったです。(笑)そして、TR。大変なテーピングを巻いてくれたり、選手のことを考えて筋トレを管理してくれたり、暑い夏のポカリはまさに練習中のモチベでした!MG、TRの皆さんのおかげでこの部活は成り立っていると思います。本当にありがとうございました。


後輩たちへ

OFもDFもみんなの顔が浮かんできてやっぱり一人一人に伝えたいことがいっぱいあります。(笑)ちょっと生意気で、でもかわいいところがあって、試合では頼れる顔のみんなには色々と助けてもらいました。後輩たちに2部で、1部でプレーしてもらいたいという想いは自分がラクロスをするモチベーションの一つでした。とりあえず今シーズン、共に戦い抜こう!本当にありがとう。


そして同期へ

個性的なやつが多い代だと言われてきたけど、本当にそう思います。(笑)やすにはこんなクセ凄代の主将としてチームをまとめ上げてくれた事、本当に尊敬と感謝の気持ちでいっぱいです。ここには載せきれないほどの思い出があるけど、みんなとラクロスができて本当に楽しかった!

みんなとの出会いは人生の財産。ありがとう。


最高学年としての覚悟を持って、残りの試合圧倒しよう。




次は予測不能な革命児、梅田将希のブログです。クールで論理的な部分と、全てを破壊するパワーが共存するうめのラクロスは本当にワクワクさせてくれた。そんな彼はどんなことを書くのか!お楽しみに!



4年 MF 井上敬太


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