単位と引き換えに僕の専属編み師になってくれた相棒のけーすけくんから回ってきました。
千葉の男尊女卑フルスクワット髭おじさんこと4年LMFの新田晟です。
男尊女卑はキャラなのでどうか私のことを嫌いにならないでください。
ついにこの時が来ました、早いですね。
全米を泣かすことはできませんが、つまらない文章にはならないと思うので暇つぶしがてらにでも読んでください。
稲毛に移住予定の鞍掛くんは必ず3周読んだ上で感想文を提出してください。
せっかくなのでまずは私のこれまでのラクロス人生について軽く紹介します。
1年生では初めはちょっと上手くてBチームと一緒に練習できたかと思いきやサマーでは控え。
悔しかったからそれなりに努力したら、かろうじてウィンターはスタメンだったりしました。
2年生ではコロナが流行り始め、休部期間に7,8kgほど体重を増やして1on1強くなったと思えば、僕を長い間僕を苦しめた体調不良でBチームという劣悪な環境もあり、増やした体重は全て無くなりゴミ人間と化していました。
いつの間にか3年生になって、コロナでモチベを何度も破壊されかけたけど、ちょっとだけ試合に出られた時期もあって前半は楽しかった思い出があります。
問題は後半ですね、みなさんご存じの病みの新田です。
試合はほとんど出られずコロナでモチベーションも保ちづらく、体調不良は悪化する一方でプライベートでも少しばかり苦しい出来事があり部活が苦痛でしかなくついには退部前提の休部を1ヶ月ほど頂きました。
なんやかんやで復帰を決意した4年目、苦手だった筋トレに向き合い、一生続くミーティングで知識を蓄え、ひたすらにラクロスに時間を費やしました。
そして現在、体調不良を乗り越えてウィングやらない珍しいタイプのロンミとして一部昇格を本気で狙いに戦える所までやってきました。
この部活で想定される苦しい出来事はおおよそ体験したのではないでしょうか。
少し前置きが長くなってしまいましたが本題に入ろうと思います。
さてみなさん「駑馬十駕」という四字熟語を知っていますか?
「どばじゅうが」と読みます、
私のインスタの投稿を全て覚えているファンの方なら見覚えのある文字だと思います。
意味は
【才能がない人でも、努力をすれば才能のある人に並ぶことができるということのたとえ。
「駑馬」は、足の遅い馬のこと。
「駕」は、馬に車をつけて走ること。
足の速い馬は一日で千里もの距離を走るが、足の遅い馬でも十日間休まず走り続ければこれに追いつけるという意味から。】
というものです。
良い言葉ですよね、
でもいい言葉では終わらせず二つの視点からこの言葉について考えてみましょう。
まず、あなたはどれくらい有能な馬ですか?
超ハイスペックで半日で千里なんて余裕で走る馬ですか、それとも十日どころか一か月ないと千里を走れないポンコツな馬ですか?
自分がそこそこハイスペックだと思うならそれは結構、
でもその評価があなたの成長を邪魔していませんか?
人間は誰もがプライドを持っています、それは悪いことだとは思わないし自信を持つことは大事だと重々承知しています。
しかし、そのプライドはときに言い訳になり自分の成長を止める障害になってしまいます。
サマーの直前、2年生のときBチームが始動したとき、一個上の代のシーズンが始まったとき、そして休部する少し前、いずれも僕は自分がそれなりにうまいと毎回心のどこかで思っていました。
そういう考えが私の成長を阻んでいたなとつくづく思います。
なので、今シーズンはプライドを全て捨てました。
全てです。
60kgのスクワットで足を震わせ、吐き気をこらえてラントレして、ミーティングでどれだけ詰められても逃げずに全員の意見と向き合う、それが合っているとか間違っているとか過去の成果は関係ない、全て受け入れてから考えろ、
「俺は駑馬だ」と言い聞かせひたすらに今も部活に打ち込み続けています。
その結果私はここまでこられたのではないかと考えています。
部活に限らず自分の弱さを認める、それが多少脳死で認めている状態でも良い。
大事なのはそれを糧にして正しい努力を続け少しずつ強くなることです、
自分が本当に「駑馬」だったかどうかは最後の最後で考えればいいと思います。
そうすれば自他ともに認める立派な人間になることが出来るのではないでしょうか?
そして成果をあげた後は天狗になり続けないでください、
そこがあなたの限界になってしまいます。
難しいことですが、悪くない生き方だとは思いますよ。
次はこの言葉の「十駕」の方に着目してみたいと思います。
先ほど自分の弱さを認めろという話をしましたね。
何もそれは「どうせ俺なんて」と考えてなにもしないでいろというわけではありません。
この言葉にもあるようどんな頓馬でも時間をかければ足の速い馬と同じ成果をあげることができます。
前置きにも書いたように私は一度休部をしました。
同期が明星戦の勝利をユニフォーム着てボックスで分かち合っているとき、私はウィンドブレーカーを着て観客席から眺めているだけでした。
他のみんなが全速力で走っている中で、一人ペースダウンどころか完全にストップしてしまっています。
相当大きな差がこの一か月できてしまったのだなと感じていました。
だから私はその日から進み続けることにしました、
いつかのミーティングで同期DFが私にかけてくれた「ジョーに残って欲しい」的な言葉を信じて。
全速力の日もあれば、ゆっくりの日もある、
あるいは一歩も進んでない日もあったでしょう。
でもそれで良いのです、必ずうまくいく保証はできませんが僅かでも前に進もうとする意志がなければゴールにはたどり着きません。
スタートが遅れているなら報われる日の方が少ないでしょう、でもそこで折れてはいけません。
自分より前にいる人たちとの差を見て絶望するのは想定内のことのはずです、いつか自分もそこにいることを信じてと自分に合ったペースで確実に進み続けてください。
その内きっと最高の景色が見えてきますよ。
長くなってきたのでそろそろ締めに入りましょうか。
ここまで長い間本当に多くの人たちに支えられてきました
上智ラクロス部の部員はもちろん、コーチやOB・OGの方々、友人、そして両親。
挙げればキリがありませんね。
とりあえずここでは
「今まで本当にありがとうございました」
とだけ。
残りの感謝と思い出は戦いを終えてから語り合おう。
去年までの弱い俺はもういない
試合に直接関われない人たちの思いを全部背負って
見せます駑馬なりのALL OUT
次は川西ゼミのスナチャマスターけんじに回します。
4年 LMF #77 新田晟