活躍する事それ以外は意味が無い。
自分が点を取る。取らなければならない。
チームの勝ち負けよりも自分がどれだけ活躍したか。
それこそが何よりも大事だ。
先輩達のおかげで勝っても意味が無い。俺『が』活躍するんだ。
そんな気持ちで1年生の時間を、何なら2年生の前半を過ごした。
そんな自分勝手な俺が、先輩達の考えてる事を知り、同期の声を聞き、チームメンバーと心を通わせてラクロスをして感じた事。
組織って、OFって面白い。ラクロスって考えれば考えるほど面白いんだ。
その面白さを知るためにはもっともっとメンバーの事を知らなきゃいけない。その人の癖、得意なプレー、苦手なプレー、好きな女優だって知らなくちゃ。
あ、、この人にこう動いて欲しいから自分はこう動こう。俺がこう動いたらあの人なら分かってくれるはず、、、、、
あ!!分かってくれた!!!!
点が決まった!!!!!!!!
言葉には表せない喜びがそこにはあった。
その人の考えてる事が頭の中に溢れてくる感覚。今までのラクロス人生には無かった。
他の人はもっと前に体験しているのかもしれないけど、俺にとって初めてのその感覚は鮮烈な衝撃だった。
この感覚が無かった今までの俺には見えなかった、分からなかった、感じられなかったそんな物が初めて見えた。
きっとこの感覚は今俺がいるOFの組織だけでは無く、DF、FOなどのチームメンバーも形は多少違えど感じているのだと思う。
その全部の感覚を味わいたい。もっとラクロスを知りたい。チームを知りたい。プレイヤーを知りたい。スタッフを知りたい。
きっとそれらを知った先には今よりも素晴らしい景色が広がっているから。
俺は、少し前まで練習がつまらない事やチームのあり方などに対して色々な愚痴や文句をこぼしていた。
今だからこそわかる。
そのつまらなさはラクロスでもチームでもない。自分自身がつまらない視野の狭い人間だったのだ。
こんなに新しくて色鮮やかな世界を知ってしまったら楽しくてもっと知りたくなる。
今、リーグ戦で勝つ目的が何かと聞かれたらはっきりこれ!とは答えられない。
勿論4年生ともっとラクロスしたいからたくさん勝って出来るだけ一緒にラクロスしたい。
でも、それだけが目的なわけじゃない。
上手く言葉には出来ないけど楽しくて楽しくてしょうがないのだ。パスをするのが、ショットを打つのが、戦略を考えるのが。全てが楽しくて永遠に続いて欲しいと思うほどだ。
だから、これ!!っていう1つの答えはいくら考えても出てこない。
ラクロス始めて良かった。上智のラクロス部で良かった。そんな思いが日を追うごとに強くなっていく。
だから、今年のリーグ戦の答えはそれにしよう。
自分が大好きな上智大学男子ラクロス部で勝つ。
それ以上でもそれ以下でもない。今シーズンが終わった時に「ラクロス最高!」って皆んなで言えるように努力し続ける。
そうしたら今までの先輩が見てきた景色より綺麗な景色が見られるはずだから。
Men and Women for Others, with Others.
AT #19 佐久間 大空