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2018

【引退ブログ #36 稲富智也】


僕の今までの一番の後悔は、3年前の1年生の時、

「2部残留をかけた大東文化大学との入れ替え戦で

 応援の声を全力で出せなかったこと」

である。

チームは後半逆転され5−6で敗戦。3部降格が決まった。



去年のリーグ戦

3年生になり、スタンドで応援するメンバーの中では最年長、自然と先頭に立って応援する存在となった。

しかし、初戦、これまた大東文化大学戦

終盤リードを許している場面、

更に失点し、もうダメかと思ってしまい

応援の声を止めてしまった。


「選手が一生懸命戦っているのに

応援する人が諦めてどうするんだ。」


OBの一人にそう言われた。

あの日の記憶がフラッシュバックした。

もう二度とあんな後悔はしたくない。


それから残り4+1戦は声が枯れ果てるまで応援した。

そうしたら応援に来ていただいた方に少しずつ声をかけて貰えるようになった。

少しずつ観客が味方してくれるようになった。


入替戦に勝ち、主将の父親と握手をさせていただいた。

その時、

「息子を支えてくれてありがとう。」

と言ってもらった。心の底から嬉しかった。


応援一人の声がどれだけ試合に影響するかなんて分からない。

こんなところで頑張って、喉枯らして、馬鹿みたいだと思うかもしれない。下級生にとって自分が経験したことのないリーグ戦の重みなんて分からなくて当然だ。


でも、ここで一生懸命声を出した経験が自分に何か気づきを与えてくれるかもしれない。

実際僕は、一生懸命声を出して勝った去年の入替戦、

本当に最高の気持ちになれた。


何かを良い方向に変えようと一生懸命に頑張った時、

一番変わるのは周りの何かではなくて自分自身だと思う。


頑張るという言葉に尺度はないから客観でなくて主観でいい。

自己満足でいい。


アップの時、声を出してみる。

集合の時ダッシュで誰よりも速く集まる。

いつもより15分早く起きて朝食をしっかり摂る。

守衛さんにおはようございますと元気よく挨拶してみる。


新しいことを頑張って、自分を少しずつ変えていこう。




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